化粧合板・焼付塗装鉄板下地 下地別壁紙施工 施工方法のポイント
-
鉄板に焼付塗装などの防錆処理を施したもの。
非吸水性下地であり、一般的には特殊下地に分類される。
※本来は壁紙施工不可な下地。
※吸水性ゼロのため、プライマーを塗布し下地処理が必要。
- 養生
-
・プライマー塗布する部位の周りをあらかじめマスカーなどで養生する。
・下地の状況確認。下地に凹みや段差がある場合、パテの準備をする。
・プライマーが床などに付着すると、後々のクレームにつながってしまう。
・万一付着した場合は速やかに拭き取ること。
- 下地の状態確認
-
下地の汚れを落とす。
・マジックやクレヨンは、後で壁紙の表面に浮き出てくる。
↓
クレーム。
・油汚れやゴミの付着に注意する。
通気性のない壁紙は選ばない。
・ビニル壁紙の場合は、エンボスの大きいものを選定する。
・フラットなものやフィルム加工されたものは、通気性がなくフクレが生じてしまう。
・下地への吸い込みが乏しく、壁紙に通気性がないと糊の水分の逃げ場がなく、いつまでも糊が乾かない。
- 下地調整剤選択
-
化粧合板・焼付塗装鉄板下地は非吸水性下地のため、
パラダイン コンタクトセメントNo,1を準備する。
- プライマー
-
パラダイン コンタクトセメントNo,1を原液で全面に塗布。
・プライマーの塗布跡が出やすいため、均一に塗布する。
・コテバケ(塗装用途として利用されている特殊刷毛)を利用すると泡立ちにくく、容易に塗布できます。
スポンジタイプもあるので、状況によって使い分ける。完全に乾燥。
・目安として指で塗膜をさわり、指に付着しなければ乾燥。塗膜の色が乳白色から透明に変化乾燥したと考えて良い。
塗りムラがない事を確認。
塗りムラは、後でフクレの原因になる。
- パテ
-
下地に凹みや段差がある場合、プライマー処理後 パテ処理。
・ボードと異なり、粉末パテだけでは下地から外れることがある。
完全硬化・平滑にする。
- 糊付け
-
・合成樹脂エマルションが入っていないとプライマーの膜には接着しにくい。
・ビニル壁紙以外の施工時は、壁紙にあった接着剤をウォールボンドシリーズから選択する。
・壁紙は通気性のあるものを選択する。
- ジョイント
-
ジョイントは突き付け施工。
・プライマーの塗膜やプリント合板の表面を切ってしまうとそこから目開きを起こす原因となるため。
・コンタクトセメントNo,1の塗膜は、乾燥しても粘着性が強く残るので、下敷きテープが接着してしまうため重ね切り施工はできない。
ジョイントには必ず和紙のくいさきテープを入れる。
・下地に吸い込みがなく、糊の乾きが遅い。
↓
壁紙の縮みの方が先に始まり目スキを起こしてしまう。
・突き付けの場合、くいさきテープ巾広(70mm)を先に下地に貼っておくとジョイントが楽に合わせられる。
・壁紙の材料によっては、テープの影が出てくることがあるため、事前の確認が必要。
-
急激な乾燥は避ける。
合板にプリント柄を貼り、樹脂で固めたもの。