フリース壁紙 壁紙別壁紙施工 施工方法のポイント
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壁紙の製造加工方法は大きく2種類に分類。
表面へ意匠性をもたせる加工方法が異なる。
・不織布に直接意匠加工したダイレクト系。
※ダイレクト系は、表面へ水分が抜けやすく、施工方法に注意。・表面にコーティングを施し、意匠加工したコート系。
※コート系の表面は、塩ビなど様々な種類がある。壁紙の寸法安定性が良く、目スキの心配がほとんどない。
・伸縮のための養生時間(オープンタイム)を考慮する必要はない。
※下地の凹凸を拾う可能性有り、下地処理には配慮が必要。Fウォールを使用することで、剥がし・貼り替え作業が容易。
・剥がし作業は、壁紙によって困難な場合もあるため注意。
※場合によっては、試し貼り/剥がしなどの事前確認が必要。・ワコアフリース(日本壁装協会認定品)は、剥がしが容易。
- 施工前 注意点
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再剥離性を求める場合、対象となる下地は新規石膏ボードが基本的な条件。
それ以外の下地は、剥離が容易にできない可能性や接着性が低下することがあるため注意。フリース壁紙専用接着剤Fウォールを使用しなかった場合、壁紙の再剥離が困難。
フリース壁紙は裏打ち紙がないため、ボード表面紙やフリース壁紙が材破してしまう場合がある。
各種下地にフリース壁紙を施工する場合は、下地の特性に応じた下地処理を行う。
- フリース壁紙 再剥離させる施工 → 壁紙の種類/接着剤/施工手順の確認
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フリース壁紙を貼り、後に剥がす計画がある場合の施工 。
・フリース壁紙専用接着剤Fウォールを準備する。
- フリース壁紙 再剥離させない施工 → 壁紙の種類/接着剤/施工手順の確認
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フリース壁紙を貼り、後に剥がさない場合の施工 。
・向こう糊付け施工用接着剤ウォールボンドEV-30かウォールボンド100を準備する。
フリース壁紙がダイレクト系 か コート系か確認。
ダイレクト系フリース壁紙の場合 → 「糊付け・養生」「貼り付け」は 施工手順3へ(クリック)
(ウォールボンドEV-30を使用して向こう糊付け施工)
コート系フリース壁紙の場合 → 「糊付け・養生」「貼り付け」は 施工手順4へ(クリック)
(ウォールボンド100を使用して自動糊付け施工)
向こう糊付け施工の際は、糊がはみ出さないように施工箇所周辺をしっかり養生する。
- 施工手順1 (ダイレクト系 → 向こう糊付け)
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Fウォールを使用して向こう糊付け施工。
向こう糊付けは、一巾〜二巾ずつ壁側(下地)へ糊を塗布し、ローラーなどで均一に塗り伸ばす。
・吸水率が高い壁紙が多いため、塗布量多め(150g/㎡目安)。
・外周やコーナーなどしっかり塗布する。
- 施工手順1 (ダイレクト系 → 向こう糊付け)
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撫で刷毛は毛足の柔らかいものを使用し、強く撫で付ける必要はない。
ローラーバケは、糊の偏りが少なく撫で付けしやすい。・Fウォールは、乾燥後糊跡が引きやすいため強く撫で付ける必要はない。
・スムーサーなどの硬いものの撫付けは、材料に対し過度に圧がかかり、糊が偏ってしまう。
ジョイント処理のローラーは強く掛けない。
糊を均一に整えるイメージ。※一度簡単に仮押さえし、一呼吸おいてローラーを掛ける方法も良い。
・塗布料が多めのため、ジョイント部より糊がはみ出しやすい。
・伸縮性がないため、材料のヨセなど加減が効きにくい。
- 施工手順2 (コート系 → 自動糊付け/向こう糊付け)
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撫で刷毛は毛足の柔らかいものを使用し、強く撫で付ける必要はない。
ローラーバケは、糊の偏りが少なく撫で付けしやすい。・Fウォールは、乾燥後糊跡が引きやすいため強く撫で付ける必要はない。
・スムーサーなどの硬いものの撫付けは、材料に対し過度に圧がかかり、糊が偏ってしまう。
重ね切りをする場合、定規を使ってカットする。
ジョイント処理のローラーは強く掛けない。
糊を均一に整えるイメージ。※一度簡単に仮押さえし、一呼吸おいてローラーを掛ける方法も良い。
・塗布料が多めのため、ジョイント部より糊がはみ出しやすい。
・伸縮性がないため、材料のヨセなど加減が効きにくい。
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急激な乾燥は避ける。
不織布を使用した壁紙。
不織布=ポリエステルとパルプを混合。
・下地との接着面が不織布 = 接着剤の塗布料に注意。
・一般壁紙に比べ丈夫で破れにくく そのまま剥がすことが容易。
※フリース壁紙専用接着剤Fウォールを使用した場合。